カードの絵札は実在の人物だった。



        一般にPカード(プレイングカード)には王室をデザインした物が多いですね、しかし、それが実は歴史上
         の人物をデザイン化した物だと知っている人は、少ないのではないでしょうか。




  ハートのキングはチャールズ1世(フランク王国)または、シャルルマーニュをデザイン化したものです。
口ひげをたくわえていないキングは、ハートのキングだけです、最初に作られた木版の一つに、これを彫った
職人がノミをすべらせてしまい、そのノミがキングのひげを剃り落としてしまったもので、それ以来、今もハ
ートのキングには口ひげがないと言うわけ。元もとこのキング、中世紀の武器“戦斧”を振り回している姿だ
ったのですが、何年かたつうちに“戦斧”の頭が落ちてしまったため、その柄が剣の柄に変えられてしまいま
した。  

 

 クラブのキングはアレキサンダー大王を表しています。この大王は、世界を征服した最初の王様ですから、
いつも衣服のどこかに、十字架つきの宝珠を飾っています。



 

 ダイヤモンドのキングはジュリアスシーザーです。この国王は、ローマ帝国のコインに表された唯一の写真が
が横向きであったため、常に横向きでデザインされています。



  スペードのキングはソロモン(紀元前10世紀のイスラエルの王)の父王ダビデです。ダビデはハープを奏で
、またバイブルに数々の賛美歌を書いた人と云うことで、このカードのどこかには、必ずハープが描かれていま
す。また投石器を使ってペリシテの巨人ゴリアテを殺したといわれ、ゴリアテのけんを常に持っています。

 ☆これら4人のキングは、西欧文化の基礎となった4つの文明国、「ヘブライ」「神聖ローマ」「古代ローマ
帝国」「ギリシャ」を表しています。



 

 ハートのクィーンは、ババリアのジュディス。彼女はチャールズ1世の王子の嫁です。ブロードウェイの芝居
「ピッピン」に紹介されたそうです。



  クラブのクィーンは女王(クィーン)の意味のレジーナ(Regina)の字謎から作ったアージン(Argine)です
。自分の名前をトランプに書き出したいと思った最初の人が、クィーンのポートレートを一緒に描き込むと一層
効果的だと思ったそうで、その当時、国王がマリーダンジューを王妃として迎えましたが、他にもソレルのアグ
ナスという名の女友達もいて、どちらが本物の王妃か分からないと云うことは、大変なジレンマでしたが、王妃
を意味するレジーナを、字謎を使ってアージンを作り変えて、クィーンを作り出したと云うことらしいです。


 

 ダイヤモンドのクィーンはヤコブの妻レバンの美しい娘ラケルです。12人の息子はイスラエルに12の部隊
を作りました。



  スペードのクィーンはギリシャの知恵と戦争の女神、パラス・アテナです。トランプの4人のクィーンの中で
唯一武器を持っています。
 ☆Pカードに描かれている4人のクィーンを眺めると面白いのは、1人1人がそれぞれバラの花を手にしてい
ることです。このバラは、赤バラが象徴するランカスター王家と、白バラが象徴するヨーク王家との縁結びです
。両家の王位争いのバラ戦争が終結したあと、ヨークのエリザベスとランカスターのヘンリーが結婚して、双方
のバラも家もひとつに結ばれました。



 

 ハートのジャックはチャールズ7世の宮廷の従者ラハイアです。ラハイアは黒でも赤で組み札を決められるそ
うです。



 

 クラブのジャックはアーサー王伝説の円卓の騎士長ランスロットです。




 

 ダイヤモンドのジャックは初期の組札では、もう1人のシャルルマーニュ(チャールズ1世)の騎士ロー欄で
す。後に彼はヘクターという名前になります。



 

 スペードのジャックはチャールズ1世に仕えるデンマーク人で、騎士でもあるホグラーです。